SharExperience

日々の暮らしで見つけた「誰かの役に立つかも」をつづります。

鼻血色のパジャマ

今週のお題「修学旅行の思い出」

 

私は小学6年生の夏休みという中途半端な時期に転校をしました。

 

もともといた小学校は、6年生の夏休み直前に修学旅行でした。

修学旅行が終われば引っ越し。

日光への旅行は、ずっと一緒だった友達とまさに最後の思い出作りだったのです。

ただ、そんな実感はなく能天気にウキウキと出かけました。

 

華厳の滝での写真撮影、戦場ヶ原のハイキング、東照宮見学・・・

ぶっちゃけ子供の頃の私は自然にも神社仏閣にも興味がなかったので、

どれも思い出は全くないのですが(笑)、ふと 

 

「夏休みが終わったらここから私だけがいなくなるんだ・・・」

 

と、ちょっとだけセンチメンタルな気分になっていたことはよく覚えています。

そして、そんな切ない気持ちからか11歳の私はある決心をします。

 

この旅行中に好きな男の子に告白しよう!

 

単純ですね(笑)

人生で初めての告白の決意です。

 

修学旅行お決まりの古くて大きな旅館に宿泊。

地元はすっかり夏でしたが、肌寒いくらいの高原の夜。

夕食後から消灯前までは、男子が女子の部屋に行くとか、

その場合先生の目をどうやって盗むのか、などをパジャマ姿で真剣に語り合います。

私も修学旅行のために母にねだって買ってもらった新品の勝負パジャマで、

そわそわしながら非日常を思いっきり楽しんでいました。

UNOをやって盛り上がったり、木の廊下を走り回って怒られているグループも。

 

まさにワイワイガヤガヤといった中、偶然にも好きな男の子と

廊下で2人きりになる瞬間がありました。

 

今だ。今しかない。

 

思いこんだら一直線の少女は思いっきり息を吸い込みます。

 

そして、「あのさ・・・・」と恋心を打ち明けようとしたその時、

彼の口から思わぬ言葉が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そのパジャマの色、鼻血みてえだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・。

 

 いや、今だったらね、ツッコむとか笑で返すとかできますよ?

 

でも、この時の私は齢11歳。まだまだピュアな少女でした。

 

 

「うるさーい!!」

 

 

と言って彼の腕をバシッと叩くことが精一杯です。

 

鼻血から愛の告白へ切り替える方法が思いつくわけもなく、撃沈。 

 

とぼとぼと部屋へ戻り、友達のおしゃべりを上の空で聞きながら

電気が消えるまで真っ赤なパジャマの袖を見つめていました。

 

 

大人になっていつの間にかパジャマというものを着なくなりましたが、

あのパジャマだけは忘れませんね。

 

 

 

 

 

 

ちなみに今写真で確認しましたが、確かに鼻血みたいな色でした。

 

 

 

 

おわり。